近代語文法の体系的研究
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- 青木 博史
- 研究代表者
- 九州大学
研究課題情報
- 体系的番号
- JP17K02779 (JGN)
- 助成事業
- 科学研究費助成事業
- 資金配分機関情報
- 日本学術振興会(JSPS)
科研費情報
- 研究課題/領域番号
- 17K02779
- 研究種目
- 基盤研究(C)
- 配分区分
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- 基金
- 審査区分/研究分野
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- 人文社会系 > 人文学 > 言語学 > 日本語学
- 研究機関
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- 九州大学
- 研究期間 (年度)
- 2017-04-01 〜 2023-03-31
- 研究課題ステータス
- 完了
- 配分額*注記
- 4,290,000 円 (直接経費: 3,300,000 円 間接経費: 990,000 円)
研究概要
本研究では,日本語史上における近代語(室町期~江戸期)にスポットを当て,現代語文法が確立していく様相について明らかにした。具体的には,準体助詞「の」,可能動詞,テ形補助動詞,丁寧語といった,現代語へとつながる重要な文法現象を取り上げた。分析にあたっては,現代語研究において発達した理論的研究をふまえ,用例に基づいた実証的研究を行った。いつ,なぜ,どのような変化が起こったのか,説得的な説明を行った。
本研究は,文献学的研究をふまえた実証的な日本語史研究であるが,理論的研究の成果を参照することで,一般言語学への貢献につながるものとなっている。特に,「文法化」や「歴史語用論」など,他言語のデータに基づいて構築された手法を視座に収めることで,新たな歴史叙述を可能にした。日本語は,世界でも指折りの豊富な歴史文献資料を有しており,文法変化をダイナミックに描いた本研究は,世界の言語学に多大なインパクトを与えるものと言える。