確率的プログラムには複雑な制御流れとデータ流れが存在しうるため、その挙動の予測は困難である。そのため、確率的プログラムのテスト、デバッグ、及び保守はコストが高くて非常に難しい。高信頼確率的プログラムを系統的な方法で効率よく開発できる開発支援環境を整備しなければならない。本研究では、高信頼確率的プログラムの系統的開発法を確立することを目的としている。具体的には、確率的プログラムの挙動における依存関係を究明し、依存性理論を構築する。これらの依存性理論に基づいて、確率的プログラムのテスト、デバッグ、及び保守に関する新しい手法を提案し、確率的プログラムの開発支援環境の実現と評価を行う。