近年ドラッグリポジショニングが薬剤開発期間の短縮や医療費抑制の点で注目されている。慢性B型肝炎治療薬であるプロパゲルマニウム(PG)がCCL2/CCR2経路を阻害し前転移ニッチ形成を抑制することで転移を抑制することが見出され(J Clin Invest 2015)、臨床応用を見据えた進行胃癌での臨床試験(論文投稿中)や乳癌患者を対象とした安全性評価のための医師主導型治験(UMIN000022494)により、腫瘍組織への直接的な抗腫瘍効果を認め、探索的解析により免疫能賦活化作用の可能性が示唆された。本研究では、PGの直接的抗腫瘍効果のメカニズムを免疫賦活化作用に注目して解明することを目的とする。