芳香環をメチレン鎖等で架橋したシクロファンは興味深い電子的特性を示すことから,シクロファン骨格を部分構造として用いた有機分子とその電子物性の理解は積層型有機材料を用いたデバイス理解にもつながる。本研究課題においては,最も有効な渡環π電子相互作用が利用可能な[3.3]シクロファンを部分骨格(リンカー)として用いること,さらに結合部位を変えることによる空間距離や電子状態の違いと電子物性・デバイスの関係を明らかにし,積層型有機材料への展開を行う。