本研究では、申請者が独自に見出している、ヒトiPS細胞集団の中に僅か5%ほど存在するゲノム編集超耐性細胞集団に着目し、これらが獲得している未知の編集耐性機構を解明する。編集耐性には、Cas9自体を不活化する新規分子の存在と、Cas9により繰り返されるDNA二本鎖切断(DSB)を精密に修復し続ける修復機構が想定される。この分子機序を解明し、さらに制御することにより、実用化の障壁である編集効率の問題を克服すべく新規ゲノム編集法を開発する。本研究は、驚異的な編集耐性を持つ希少細胞を出発点として、遺伝子治療法の開発や、がんや老化研究に新規概念を創出させる萌芽的な研究内容である。