上部ジュラ系九頭竜層群有峰層(富山県南東部)から産出したメニスカス状後方充填構造をもつ化石棲管

書誌事項

タイトル別名
  • ジョウブ ジュラケイ クズリュウソウグンユウホウソウ(トヤマケン ナントウブ)カラ サンシュツ シタ メニスカスジョウ コウホウ ジュウテン コウゾウ オ モツ カセキセイカン
  • A meniscate backfilled burrow from the Upper Jurassic Arimine Formation of the Kuzuryu Group, southeastern Toyama Prefecture

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抄録

富山県南東部(有峰地域)に分布する,浅海成の上部ジュラ系九頭竜層群有峰層から産出した化石棲管を,“horizontal meniscate backfilled burrow”として記載した.化石棲管は,東坂森谷に露出するタービダイト砂岩層に,上面浮き彫り痕として保存されていた.標本の特徴として,左右非対称かつ覆瓦構造をなした後方充填物,薄い裏打ちとその表面の微細な線状構造,および母岩の水平方向へやや拡張する裏打ち等が挙げられる.有峰産標本は,棲管(系)のごく一部であるため標徴を欠き,生痕属種の同定はできない.いくつかの特徴は類似する既知の生痕化石と共通するが,覆瓦構造や線状構造そして母岩へ拡張した裏打ちは,本標本に特有である.

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