地域におけるインフォーマルサービスの情報ツール開発に関する研究

書誌事項

タイトル別名
  • Research on information tool development of informal service in the community
  • チイキ ニ オケル インフォーマルサービス ノ ジョウホウ ツール カイハツ ニ カンスル ケンキュウ

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説明

近年日本は少子高齢化という大きな社会問題を抱えている。 こうした問題を解決するため、 厚生労働省では地域包括ケアシステムの構築を推進し、 各自治体では地域の実情に合わせたケア提供体制の整備が急務となっている。 また、 「介護予防・日常生活支援総合事業」 がスタートしたことで、 既存の介護事業所だけではなく、 NPO やボランティア団体、 民間企業、 地域住民などによるサービス (以後インフォーマルサービス) の提供も可能となった。  こうした制度改革の内容から、 地域における高齢者の生活をインフォーマルサービスによって支える必要性については、 ますます高まっているといえる。  一方、 医療や介護に関する情報が 「見える化」 するシステムが整備されつつあるものの、 地域全体で高齢者を支援する取り組みに関する情報に関してはその全容が完全には把握できていない現状がある。  そこで、 本研究では地域のインフォーマルサービスに関する情報を Web サイトで発信するツールを開発し、 その効果と今後の在り方について検討することを目的とした。  地域におけるインフォーマルサービスに関する情報提供を Web サイトで行う実証実験を実施したところ、 高齢者への情報発信手段に Web サイトが有効であることが明らかになった。  さらに、 地域におけるインフォーマルサービスに必要な情報を提供するためのツールは、 地域住民、 自治体、 社会福祉協議会、 その他団体、 地域の人材をつなぐツールとして有効であることが示された。

収録刊行物

  • 経営と情報

    経営と情報 30 (2), 43-54, 2018-03-30

    静岡県立大学経営情報学部

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