芸術としての文学 −「生きているという感覚」についての考察(マルク・マチュー・ミュンシュと伊藤整)—

書誌事項

タイトル別名
  • 芸術としての文学--「生きているという感覚」についての考察(マルク・マチュー・ミュンシュと伊藤整)
  • ゲイジュツ ト シテ ノ ブンガク イキテ イル ト イウ カンカク ニ ツイテ ノ コウサツ マルク マチュー ミュンシュ ト イトウセイ

この論文をさがす

説明

type:Article

フランス人文学理論家マルク・マチュー・ミュンシュの著書 L’Effet de vie ou le Singulier de l’art littéraire 『生きているという感覚の作用―芸術としての文学の単一性』 (Ed. Honoré Champion, 2004) について紹介し、ミュンシュの説く「生きているという感覚の作用」という概念を、日本人作家・評論家伊藤整が著書『小説の認識』(岩波文庫, 2006)において「真の生命観」と呼ぶ概念と比較し、両者の思想の基礎となる文学理論が、読者の精神における作用を中心としている事を示した。読者の視点を中心とすることは、一般的文学研究が主観的として避けて来たが、両思想家の理論をもとに、このような視点に基づく新しい文学研究の手法を提案した。

identifier:京都工芸繊維大学 学術報告書,第3巻,2009.07,pp.59-68

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ