ダイガク ニ オケル ハッタツ ショウガイ ガクセイ シエン ノ ブンケン ケンキュウ カラ / シエン ノ ジッサイ ト カダイ

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タイトル別名
  • 大学における発達障害学生支援の文献研究から / 支援の実際と課題
  • The Literature on Support for University Students with Developmental Disorders The Reality and Problems Related to Support

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抄録

大学における発達障害学生への支援の重要性は年々高まってきている。鈴鹿国際大学でも、2008 年頃から発達障害学生の特性に合わせた支援体制を構築してきたが、今後ますます大学での支援体制の充実が望まれるため、これまでの先行研究をまとめ、現在の支援の実際と課題について考察する。わが国の大学における学生支援・学生相談の視点から、発達障害の事例に明確に焦点を当てた研究報告がなされたのは、福田(1999)の報告が最初とされている。以後、学生相談における事例の報告や発達障害学生の大学生活での困り感に寄り添う形での修学サポートの構築が、様々な大学で行われている。しかし、発達障害学生支援の最も困難な課題は、就職活動支援であろう。コミュニケーションや社会性の苦手さに加えて、認知実行機能の苦手さを持つ発達障害学生は、職業意識の形成、求職活動、職場における課題を抱えることが多く、就職できたとしても職場定着が難しい場合も多い。したがって、自らの障害特性の理解を深め、在学中に様々な就業体験を経験しながら、職業意識の形成を行うこと、職場で希望する配慮を説明できるようにしておくこと、そして在学中・卒業後の関係機関との連携体制を構築し、本人が必要な時に相談できる体制を整えておくことが、大学での就職活動支援には必要であると考えられる。

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KJ00010082739

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