Growth characteristics of Glycyrrhiza uralensis in Ehime Prefecture

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  • 愛媛県におけるウラルカンゾウの生育特性
  • エヒメケン ニ オケル ウラルカンゾウ ノ セイイク トクセイ

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生薬カンゾウの基原植物であるウラルカンゾウについて,愛媛県松山市での生育適応性を判断するために,北海道名寄市と同一条件で3年間据置き栽培し,その生育状況や生薬の原料となる地下部の収穫物(根,ストロン)について評価した。本種の松山市における地上部の生育期間は4月上旬から11月上旬までの7か月以上となり,その間にシュートの発生を2巡させる特徴的な生育様相を示した。定植3年目の10月に収穫した地下部の乾物重を名寄市と比較すると,根で2倍以上,ストロンで6倍程度となった。松山市における乾物収量を10a当りに換算すると,根が150kg,ストロンが450kgとなり,ストロンの生育が特に優れていた。生薬としての評価基準となるグリチルリチン酸含量(2.5%以上: 第16改正日本薬局方)は,2年目で2%近くまでに達したが,その伸びは3年目で停滞し,基準値を満たすことができなかった。

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