〈原著〉低用量メトホルミンによる血糖コントロール改善効果に関する検討

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Published
2006-12-25
Resource Type
departmental bulletin paper
Publisher
近畿大学医学会

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[抄録] 目的:ビグアナイド薬として繁用されているメトホルミンのわが国における一日投与量は最高750mg迄であり,一般的な一日投与量が2000mg以上の欧米に比して少量である.低用量ビグアナイド薬の有効性と安全性を明らかにするため,多数例を対象とした詳細な検討を行った.対象・方法:2000年から2006年に,近畿大学医学部附属病院内分泌・代謝・糖尿病内科を外来受診した糖尿病患者4029名中,メトホルミンを処方された患者1508名の診療録をスクリーニングし,解析に必要な経時的臨床経過データの得られた568名を対象とした.投与開始後一年間の血糖コントロール及び各種臨床指標の経時的変化をベースラインの臨床データとの関連で比較解析した.結果:メトホルミン単独投与群では,HbA_<1C>が750mg群で約0.9%, 500mg群で約0.7%低下し,コントロールの改善効果が認められ,その効果は一年にわたり維持された.肥満の有無で比較すると,肥満患者のみならず非肥満患者においても同程度の有効性が認められた.年齢,性別によっても有効性に差は認めなかった.単独投与群と併用群との比較においては,SU薬併用群,インスリン併用群のいずれにおいても,単独投与群と同程度のコントロールの改善効果が認められた.副作用では消化器症状が最も多く,乳酸アシドーシスの発症は認めなかった.結論:日本人では低用量(500~750mg)メトホルミンでも十分なコントロール改善効果を認めた.

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