Measurement of volatile organic compounds emissions from laminas for the glue-laminated timber and domestic solid wood stored long term

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  • 集成材ラミナおよび長期間保管された木材素材から放散される揮発性有機 化合物(VOC)の測定
  • シュウセイザイ ラミナ オヨビ チョウキカン ホカン サレタ モクザイ ソザイ カラ ホウサン サレル キハツセイ ユウキ カゴウブツ VOC ノ ソクテイ

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集成材用ラミナ素材6樹種および20℃の恒温室内で2年間保管された主要国産材11樹種から放散される揮発性有機化合物(VOC)を小形チャンバー法(JIS A 1901)により、温度28℃、相対湿度50%、換気回数0.5回/hrの条件で測定した。試料負荷率はラミナと素材でそれぞれ2.16と2.52m2/m3であった。ホルムアルデヒドの放散速度は、全ての樹種で測定開始1日後では2~30μg/m2h以下であり、7日後には5μg/m2h以下に減少した。一方、アセトアルデヒドは外国産材ラミナで初期に50~80μg/m2hと高い値を示した。しかし、30日後には全ての試料で定量下限値に近い3μg/m2h以下に減少した。アカマツとヒバの総揮発性有機化合物(TVOC)の放散速度は、測定開始1日後に4500μg/m2h近かったものの、7日後には1500μg/m2h以下に減少した。その他の樹種は概ね1日後においても200μg/m2h以下であった。国産材のマツ科以外の樹種ではプレーナー加工後の試料の方が未処理の試料よりホルムアルデヒドの放散量が増大した。アセトアルデヒドの放散量はヒバを除きプレーナー加工の方が未処理より減少した。TVOCはヒノキとアカマツでプレーナー加工後に放散が著しく増大した。増大した主なVOCはα-ピネン、β-ピネン、リモネンであった。厚生労働省が策定している室内濃度指針値に挙げられているVOCに関しては、全て定量下限値に近い低いレベルであった。テルペン類はどの木材からも放散された。その種類と量は著しく樹種に依存していた。また広葉樹で酢酸の放散が多くみられた。

Journal

  • Bulletin of FFPRI

    Bulletin of FFPRI 4 (2), 145-155, 2005-06

    つくば : 森林総合研究所

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