親との心理的距離及び子どもの夫婦関係の認知と「頼れる感」の関連
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説明
本研究では、親との心理的距離及び子どもの夫婦関係の認知と「頼れる感」の関連について検討した。青年期は親との関係にアンビバレントになる時期であることから、意識的、自覚的に認知している心理的距離(尺度)と前意識的、無意識的に感じている心理的距離(投映法)、子がそれらの心理的距離をどう評価するかを尋ねることで、心理的距離をより多角的に捉えた。さらに、夫婦関係をどのように認知しているかと各心理的距離との関連からも検討した。 父親と母親との心理的距離については、測定の仕方で結果が異なること、投映法での心理的距離よりも、質問紙及び心理的距離の評価などの意識的な水準での心理的距離の方が子どもの「頼れる感」との関連が強い可能性が示された。また、夫婦間の距離よりも、自分と両親の心理的距離の方が「頼れる感」に影響していること、父よりも母との心理的距離の方が「頼れる感」に影響している可能性が考えられた。
収録刊行物
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- 福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学心理教育相談室紀要
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福岡県立大学心理臨床研究 : 福岡県立大学心理教育相談室紀要 11 33-41, 2019-03-31
福岡県立大学心理教育相談室
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677675059200
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- NII論文ID
- 120006647371
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- NII書誌ID
- AA12517279
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- ISSN
- 18838375
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles