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Description
ユーカリ油は燃料として引火点および粘度が高い。このような燃料は燃料噴射装置を有する,圧縮点火機関用燃料として有望である。本研究は,ユーカリ油,軽油を用い,Y社製水冷4サイクルディーゼル機関の出力特性を実験した。軽油中のユーカリ油混入量40%までは,機関出力,燃費率に大きな相違は認められないが,ユーカリ油混入率60%以上では低負荷時に爆発むらがみられ爆発音もやゝ高かった。2000 rpm付近までは,混合比に関係なくトルクは,ほぼ一定,それ以上ではユーカリ油混合最大なるはど数%トルクの増加が認められた。燃費率はユーカリ油混入の場合,軽油に比して大きな相違は認められない。以上を総合し,ユーカリ油の軽油中への実用的な混合割合いは20%~40%である。またユーカリ油混合割合が多くなるに従い,燃料のセタン価が低下するので,セタン価向上剤の添加が,ユーカリ油混合の場合考慮されるが、今後の実験でその効果を確かめたい。
Journal
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- 三重大學農學部學術報告 = The bulletin of the Faculty of Agriculture, Mie University
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三重大學農學部學術報告 = The bulletin of the Faculty of Agriculture, Mie University 63 229-234, 1981-12-01
三重大学農学部
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282677915753600
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- NII Book ID
- AN00234337
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- HANDLE
- 10076/3103
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- ISSN
- 04624408
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- Text Lang
- en
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB