近代日本における「青年期」概念の成立 : 「立志の青年」から「学生青年」へ

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タイトル別名
  • The Formation of the Concept of "Adolescence" in Modern Japan : from the ambitious young man to young man as a student
  • キンダイ ニホン ニ オケル セイネンキ ガイネン ノ セイリツ リッシ ノ セイネン カラ ガクセイ セイネン エ

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説明

本稿では, 近代日本における「青年期」概念の成立過程を探究するとともに, 「青年期」を語る文脈での「青年」が従来の「青年」とどのように異なっていたのか明らかにした.史料は, 日本で最初に「青年期」について本格的に説かれた教育雑誌『児童研究』を用いた結論は以下の通りである. 1900年に松本孝次郎が著した社説と, 1902年に高島平三郎が著した 研究論文によって, 近代日本における「青年期」概念が成立した. そこでの「青年」は, 新世代としての位置つけが消失すると同時に政治的位置づけが消失し, さらに「青年期」という特別な発達段階に位置づけられることによって, 学校に順応すべく対処すべき存在として語られた.

収録刊行物

  • 人間・環境学

    人間・環境学 19 35-46, 2010-12-20

    京都大学大学院人間・環境学研究科

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