書誌事項
- タイトル別名
-
- ロウントリー ノ ダイニジ ヨーク ヒンコン チョウサ ト 「 ベヴァリッジ ・ レポート 」 エ ノ コウケン
- The Second Poverty Research by B.S.Rowntree in the UK : The Contribution for Beveridge Report in 1942
この論文をさがす
抄録
type:Article
本稿は,イギリスのB.S.ロウントリーが1836年に着手した第二次ヨーク貧困調査の特徴と意義について探る。B.S.ロウントリーは第一次ヨーク貧困調査(1899年)で,絶対的貧困(第1次貧困=貧困線以下の身体的・生理的維持が不可能な貧困)概念を提示したが,「絶対的貧困」の境界線を貧困線とすることに拘泥し続けたわけではない。第二次ヨーク貧困調査では,「余裕費」を組み込んだ「人間的必要基準」という概念を示し,「人間的必要基準」線を境界線にした。このアイデアはベヴァリッジに影響を与え,1942 年12 月に公表されたベヴァリッジ委員会による『社会保険とサービスに関する報告書』(ベヴァリッジ・レポート)の最低生活費の算定に反映された。「ベヴァリッジ・レポート」の理念は第二次大戦後,国家による社会保障制度の整備につながってゆくが,初期の成果として挙げられるのが家族手当である。B.S. ロウントリーは,第二次ヨーク貧困調査の知見に基づき,家族手当の実現に尽力した一人であった。
identifier:http://repository.musashi.ac.jp/dspace/handle/11149/1539
収録刊行物
-
- 武蔵社会学論集 : ソシオロジスト : Journal of the Musashi Sociological Society
-
武蔵社会学論集 : ソシオロジスト : Journal of the Musashi Sociological Society 15 47-94, 2013-03-22
武蔵社会学会
- Tweet
キーワード
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1050282812436923136
-
- NII論文ID
- 120005303115
- 40019636073
-
- NII書誌ID
- AA11334546
-
- ISSN
- 13446827
-
- NDL書誌ID
- 024431425
-
- 本文言語コード
- ja
-
- 資料種別
- departmental bulletin paper
-
- データソース種別
-
- IRDB
- NDL
- CiNii Articles
- KAKEN