自動車内における高信頼通信の実証的検討

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  • Experimental Study for Reliable Communications in Vehicle
  • ジドウシャナイ ニオケル コウシンライ ツウシン ノ ジッショウテキ ケントウ

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抄録

近年,自動車内における快適性と利便性の向上に,小型かつ配線が不要なため設置が容易な無線センサノードの活用が検討されている.このとき,コスト削減のためには広く普及した汎用デバイスを利用することが望ましいが,WiFiやZigBeeに代表される既存プロトコルでは,実用上十分な信頼性が得られない.そこで本論文では,既存のデバイスを用いて,所定の値以下の遅延で十分に高い成功率で完了する方法について実証的に検討する.具体的には,自動車内の電波伝搬特性を実験によって明らかにした上で,オーバーヒアしたフレームを中継することでロス率を下げる代理通信方式を提案する.そして,CSMA/CAのコンテンションウィンドウサイズ調整を行い,必要となる回線速度を明らかにする.最後に,実験データに基づく性能評価によって,自動車内でのセンサノード間通信が,10ms以内に99.9%以上の成功率で達成できることを確認した.

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