近赤外分光法による実験動物の血糖値および内臓脂肪の非侵襲測定

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タイトル別名
  • キンセキガイ ブンコウホウ ニ ヨル ジッケン ドウブツ ノ ケットウチ オヨビ ナイゾウ シボウ ノ ヒシンシュウ ソクテイ
  • Non-Invasive Measurement of Blood Glucose and Visceral Fat of Experimental Animals by Near Infrared Spectroscopy

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抄録

type:P(論文)

近赤外領域の光は、測定対象物の中に深く入り込みやすい特徴があるため、測定対象物を加工することなく、そのままの形で測定することが可能である。そのため、近赤外分光法は、非破壊測定の1つとしてさまざまな分野で注目されている。近赤外分光法を用いることで、血糖値や内臓脂肪の非侵襲測定が可能になれば、それらの値をリアルタイムでモニタリングすることが可能になり、臨床検査分野の測定装置開発等に応用できるものと期待できる。特に、ヒトにおける血糖値測定については、これまでに多くの試みがなされているが、普及には至っていないのが現状である。そこで、本研究では近赤外分光法を用いて、まずヒトの血糖値を非浸襲測定することが可能かどうかを調べ、さらに実験動物の血糖値、内臓脂肪、血清中性脂肪の非浸襲測定が可能かどうかの検討を行った。その結果、ヒトの血糖値、マウスの内臓脂肪、ラットの血清中性脂肪と近赤外分光法による測定値の間に高い相関が認められた。また、マウスの血糖値についても近赤外分光法による測定値を用いて、ある程度の推定が可能であることが示唆された。

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