中国の高度経済成長における二律背反現象の要因分析

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タイトル別名
  • チュウゴク ノ コウド ケイザイ セイチョウ ニ オケル ニリツハイハン ゲンショウ ノ ヨウイン ブンセキ
  • A Cause Analysis of an Antinomy Phenomena about China’s Rapid Economic Growth

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中国は計画経済の行き詰まりから改革・開放を始めてから、30数年間にわたる高度経済成長の結果、経済大国の日本を抜いて、アメリカに次ぐ世界第2位の経済大国になった。 しかし、不思議なことに、深刻な官僚腐敗、貧富格差の拡大、社会モラルの著しい低下、社会不満の噴出など、本来高度経済成長と相容れない現象も同時発生している。それらの、高度経済成長に相反する現象を材料に、中国は遠くない将来に崩壊するのではないかと懸念する向きまで現れた。本稿は、中国のこれまでの高度経済成長に付随してきた問題現象に着目し、経済の成長要因と成長に反する要因の関連性、一体性及びそれらの問題現象を起こす制度的拮抗構造を指摘し、中国特有な政治、経済、法律制度などを中心に分析することによって、中国の高度経済成長の二律背反性の存在を証明することを旨としている。

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