模倣と独立 (1) 仏訳
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- モホウトドクリツ(1) フランスゴヤク
- Imitation and Independence (1)
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type:論文
大正二年十一月十二日第一高等学校で行われた講演の筆記。漱石は話の導入に最近見た文展の画家や西洋帰りの二人の画家が,そろって自分らしい絵を描かないことに不満を感じたことを述べたあと,人は一人で「人間全体」を代表していると説き始める。しかし,「私」個人は同時に「人間全体」を代表することになる。「私」は「独立」(インデペンデント/オリヂナル)した存在であり,その人個人を代表している。そのとき「私」は,人間一般ではなく「スペシャル」なものである。人はこのように「イミテーション」と「インデペンデント」の両面をもつが,今の日本は「インデペンデント」に重きを置き,他国の真似ばかりせずに,覚悟してその方向に進むことが大切であると言う。この講演において繰り返される「イミテーション」と「インデペンデント」と言う言葉は,「外発的」「内発的」(「現代日本の開花」,あるいは「自己本位」(「私の個人主義」)という言葉同様,漱石が一貫してこだわり続けた,自己と他者との差異を概念化する重要なキーワードであるが,同時にこれらの言葉が,常に自己と他者の差異だけでなく,日本と西洋諸国との関係にパラフレーズされていることにも注意する必要があるだろう。本講演はかなり長いものであるため,今回は三分の一くらいを紹介する。この続きは次号に順次訳出する予定である。
Journal
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- 天理大学学報
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天理大学学報 70 (2), 17-24, 2019-05-23
天理大学
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Keywords
Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813430288512
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- NII Book ID
- AN00154657
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- ISSN
- 03874311
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- Text Lang
- fr
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- Article Type
- departmental bulletin paper
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- Data Source
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- IRDB