挿木の生理学的研究

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タイトル別名
  • ソウモク ノ セイリガクテキ ケンキュウ
  • Physiological Studies on Cuttings
  • サシキ ノ セイリガクテキ ケンキュウ

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論文(Article)

【緒言】 林木育種の重要武器として挿木は今日極めて高く評価されている。造林樹種は固より特に特用樹種に於て挿木は極めて重要な繁殖法であり、結実不良寡稔性の樹種は是非とも本法によって増殖を計らねばならない。挿木にも色々あって普通挿木、葉挿、埋条、埋幹、挿幹、根挿(分根)等様々たるも著者本紙上に発表せんとするものは普通の挿木に就いてである。挿木不可能乃至困難樹種を発根せしめる方法として枝条白化法、生長ホルモン及化学薬品に依る法並に物理的処理法等あるも特に生長ホルモンが挿木に関し幾多の貢献を示して来たのである。著者本紙に於て記述せんとするのは飽くまで挿木現象を樹木生理学に立脚して研究したる結果であり、挿穂の水分生理並に特殊雑草汁液処理によって生長ホルモンによる研究分野に一新生面を開拓することが出来るならば、筆者の幸甚とする所である。本研究は文部省科学研究費援助の下に行い実行に際しては山形県立農林専門学校助手須藤昭二君並に同校卒業生山形県庁林務課職員斎藤諦君に負う所大でありここに厚く深謝の意を表するものなり。

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