ビスフェノールAのメダカ(Oryzias latipes)への影響の病理組織学的検討

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  • ビスフェノール A ノ メダカ Oryzias latipes エ ノ エイキョウ ノ ビョウリ ソシキガクテキ ケントウ

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著者らは先にビスフェノールA(BPA)のメダカに対する内分泌撹乱作用の検討を行う目的でBPAを約1年令の雌雄メダカの1ppm水槽内投与(水浴法)で48週曝露したが、精巣卵は15例中2例でのみ認められ、腎臓には軽度の障害しか観察されなかったことから、BPAの内分泌撹乱作用の確認には至らなかった。そこで今回BPAの投与濃度およびメダカの成長度を再検討し、BPAを約6か月令の雌雄メダカに5ppm水浴法で18週曝露した。その結果、精巣卵が12例中7例でみられ、腎臓には糸球体および尿細管で硝子滴が認められた他、糸球体の萎縮、ボーマン嚢の立方化、および尿細管の嚢胞化も観察された。この結果はポジティブデータの17β-エストラジオール曝露実験と類似しているから、BPAも魚類に対して内分泌撹乱作用を有する可能性が示唆された。

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