凍結保護剤を用いずに凍結された組織に由来する体細胞からのクローン動物の作出
書誌事項
- タイトル別名
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- Animal cloning by nuclear transfer using somatic cells recovered from organs frozen without cryoprotectant
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説明
体細胞クローン技術は、絶滅危惧種や絶滅種の野生動物、あるいは優良家畜などの遺伝子保全に利用できる。このことから、すでにこれらの動物の組織を採取し培養した体細胞を適切な方法で凍結することで遺伝資源の保存とされている例がある。しかし、動物個体が既に死亡している場合や、絶滅した動物種においては、適切な方法で細胞が凍結保存されているとは限らない。最近、我々は凍結保護剤を用いずに10年以上凍結されていたウシの臓器から、生きた体細胞を採取でき、それらの細胞からクローン動物を作出できることを報告した。このことは、耐凍剤を用いず凍結した組織でも細胞はゲノムが完全な状態で長期間生存できることを示している。このミニレビューでは、長期間冷凍された動物の組織、臓器や死体からの遺伝資源救出に関する最近の試みについて紹介する。
収録刊行物
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- Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌
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Journal of mammalian ova research = 日本哺乳動物卵子学会誌 27 (3), 93-100, 2010-10
東京 : 日本卵子学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050282813692181632
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- NII論文ID
- 10027594954
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- NII書誌ID
- AN10548943
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- ISSN
- 13417738
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- NDL書誌ID
- 10894138
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- 本文言語コード
- en
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB
- NDL
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