かごしま丸の環境騒音レベル

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タイトル別名
  • The Environmental Noise Level of the Fishing Training Ship KAGOSHIMA MARU
  • カゴシママル ノ カンキョウ ソウオン レベル

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説明

ターボチャージャーを備えた中速ギヤードディーゼルを主機関とするかごしま丸は,他船と同様に主機近くにおける騒音レベルが100dBを越え,機関室内全て約95dB以上であった。1日8時間労働で85dBを聴力障害が起こる限界とされており,ここに勤務する機関部員は当然そのことに留意する必要がある。しかし機関制御室は75dB程度であり聴力障害の恐れは少ない。一方,海図室は船内で最も低い50dBを示した。これは陸上における静かな事務所に相当し,チャートワークを行うには最適である。居住区は騒音レベルが最も高かった部員室においても64~69dBの間にあり,外航労務協会などの3,000~20,000G/Tの船舶の騒音レベル設計目標を下回った。学生室の騒音レベルは常用航走時57~67dB,鮪操業時62~69dBの間にあり,各学生室は操業時に平均4dB高くなった。特に常用航走時,学生室11号と学生室2号では10dBの差がみられた。10dB大きくなると感覚的に2倍の大きさに聞こえるといわれている。乗船に不慣れな学生にとって,陸上生活から船上生活へと急激な環境変化への順応に際し,この騒音レベルの違いが一部神経質な学生にとって不利な条件となる可能性がある。かごしま丸の船内環境騒音レベル分布は,騒音源である機関室を中心として船尾側のレベルは船首側のレベルより高い傾向にあった。隔壁が存在することによる機関室騒音の減衰は,周波数帯域により異なり,約2kHzまで減衰率は急激に増大するが,3kHzを超えるとほぼ一定値となる傾向にあった。

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