孟子の良心哲学論 : 良知良能と関連して(西昭夫先生退職記念号)

書誌事項

タイトル別名
  • Mencius' Philosophical Theory of the Conscience : In Reference to the Intuitive Knowledge and Intuitive Ability(In Commemoration of Retirement of Professor Akio Nishi)
  • モウシ ノ リョウシン テツガクロン リョウチ リョウノウ ト カンレン シテ

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説明

P(論文)

この論説は,目次,I序論,II本論,第1節孟子の良心の創始,第2節孟子の良心と良知良能,第3節孟子の良心と四端の心,第4節孟子の良心と仁義,第5節孟子の良心と礼智,III結論(注付),から成立している論文である。今日使われている「良心」の語源は,中国戦国時代,性善説の孟子が,「良心」の熟語を最初に使用したのではなかろうか,ということを問題にした。さらに,良心と仁義や良知良能とのかかわり,良心と仁義礼智の四端の心や四徳との関連を問題にした論文である。また,孟子の哲学における良心と良知良能との関連などを,分析,総合して口ゴス(logos)的に体系付けてみた。哲学,道徳や倫理学,心理学などにおいて,「良心」(Conscience)は,一学術用語にとどまらず,人々の「人間のあり方」として,世界的にもその普遍的な価値があると思われる。かくして,論者は,現今の「良心」の漢字・熟語は,亜聖・孟子の言葉に由来すると考える。その根拠として『孟子』書(告子上)の出典箇所を挙げて説明した論説である。

収録刊行物

  • 千葉商大紀要

    千葉商大紀要 41 (3), 21-37, 2003-12-31

    市川 : 千葉商科大学国府台学会

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