消化管手術後にSerratia marcescensによる敗血症を発症した4例

書誌事項

タイトル別名
  • ショウレイ ホウコク ショウカカン シュジュツゴ ニ Serratia marcescens ニ ヨル ハイケツショウ オ ハッショウシタ 4レイ
  • Four Cases of Serratia marcescens Bacteremia after Gastrointestinal Surgery

この論文をさがす

抄録

消化管の手術後にSerratia marcescesによる敗血症を発症した4例を報告する.症例1は59歳の男性で,上行結腸癌に対し結腸右半切除術後5日目に敗血症を発症.エンドトキシン吸着(以下,PMX)施行,救命しえた.症例2は34歳の女性で,家族性大腸線腫症に対し回腸人工肛門閉鎖術後17日目に腸閉塞を発症,その4日後に腸閉塞は軽快するも敗血症を発症.急激な全身状態の悪化を認め死亡.症例3は74歳の男性で,胃癌に対し幽門側胃切除術後7日目に敗血症を発症.敗血症性ショックに陥り,PMX施行するも死亡.症例4は78歳の男性で,胃癌に対し胃全摘術,脾摘術後24日目に敗血症を発症.PMX施行し,救命しえた.Serratia marcescesによる敗血症は症状が急速に進行するため致命率が高い.発症した場合は血液浄化療法を迅速に行う必要がある.

収録刊行物

キーワード

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ