留学による短期的・長期的影響に関する一考察―個人別態度構造分析による留学の教育的価値―

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on Short- and Long-term Impacts of Study Abroad: The Educational Value of Study Abroad by Using the Personal Attitude Construct Analysis
  • リュウガク ニ ヨル タンキテキ ・ チョウキテキ エイキョウ ニ カンスル イチ コウサツ : コジン ベツ タイド コウゾウ ブンセキ ニ ヨル リュウガク ノ キョウイクテキ カチ

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抄録

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⻑年にわたり海外留学の効果や教育的価値に関する研究は国内外共に数多く存在している。しかし、留学前後の学習者⾃⾝の変化や成⻑に着⽬した研究、学習者個⼈に対する留学の⻑期的影響に関する調査、及び学習者⾃⾝がその変化を客観的に把握するようなシステム構築やフィードバックに関する研究はほとんどされていない。そのため、本研究は留学直後に表出した影響を短期的影響、また帰国1年後の調査で表出した影響を⻑期的影響とし、都内私⽴⼤学のセメスター留学に参加した学⽣9名を対象に留学による影響を個⼈別態度構造分析により要素の抽出と学びの構造を把握することを試みた。延べ36回にわたる縦断的調査により、クラスターの内容による纏まりを1.「認知・知識⾯」、2.「精神⾯」、3.「語学⾯(英語)」、4.「⾏動⾯」の4つに分類した。分析の結果、留学による短期的影響では⽂化に対する「認知・知識⾯」に関するものと「⾏動⾯」が⼤半を占めた。⻑期的影響では「⾏動⾯」が最多を占め、「語学⾯」が消滅するなど、興味深い結果となった。本研究は海外留学に参加した学⽣個⼈の視点から留学による影響を調査したものであり、既存の研究には無いミクロな視点からアプローチした研究成果である。

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