『摧邪輪』における「以聖道門譬群賊過失」についての一考察

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  • ザイジャリン ニ オケル イセイドウモンヒグンゾク カシツ ニ ツイテ ノ イチ コウサツ
  • Observatkions on the Second Criticism in Myoe's Zaijiarin

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説明

明恵が『摧邪輪』において「以二聖道門一譬二群賊一過失」として批判するのは,『選択集』第八章における法然の「言二一切別解別行異学異見等一者是指二聖道門解行学見一也。其余即是浄土門意」という解釈である。本稿は,明恵の批判内容(明恵の善導観)等を検討し,『摧邪輪』における『選択集』批判の意義を考察し,法然の善導義解釈への批判は,それを端緒として『選択集』ならびに立宗の否定へと展開し,最終的に,悪世においても王法と仏法との相依関係による末法の克服を明言するものであったと考えるものである。

identifier:SK001600002364

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