Χρυσηλάκατοςについて : アルテミスと水辺の女神たち

機関リポジトリ (HANDLE) オープンアクセス
  • 浜本, 裕美
    九州大学 国際基督教大学キリスト教と文化研究所

書誌事項

タイトル別名
  • On χρυσηλάκατος: an Epithet for Artemis and Goddesses of Water

この論文をさがす

説明

Χρυσηλάκατος という形容詞はアルテミスなどの女神を形容する枕詞(エピテトン)として用いられるが、文脈によって「黄金の矢の」あるいは「黄金の紡錘の」と2通りに解されている。アルテミスを形容する場合は「黄金の矢の」と理解し、その他の女神に冠せられる場合は「黄金の紡錘の」と解すのが通例である。しかしながら、Od. 4. 122 とBacchyl. 11. 38 については、アルテミスを形容するにも拘らず、「黄金の紡錘の」という解釈が優勢である。こうした見解の相違を鑑みて、本稿は、χρυσηλάκατος の用例と先行研究を整理、検討する。加えて、その過程でもう1 つの解釈の可能性を示唆したい。まず、従来の2 つの解釈が成り立つ根拠を確認し、3 つ目の解釈の可能性を提示する(I)。続いて、ホメーロス叙事詩・賛歌とヘーシオドスの例(II)、ピンダロスとバッキュリデースの例(III)、ソフォクレースの例(IV)の順に取り上げ、最後に議論のまとめを記す(V)。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1050299749914865792
  • NII書誌ID
    AA12581653
  • HANDLE
    2324/7171764
  • ISSN
    18841562
  • 本文言語コード
    ja
  • 資料種別
    journal article
  • データソース種別
    • IRDB

問題の指摘

ページトップへ