現代GP体験ゼミ吉野川源流の自然と文化を見て・知って・考えてみる : 現代GP「豊饒な吉野川を持続可能とする共生環境教育」の一環として

書誌事項

タイトル別名
  • A practical training in environmental education for traversal thinking of a nature and historical heritage of headstream of Yoshino river : a educational significance of environmental education for symbiosis
  • ゲンダイ GP タイケン ゼミ ヨシノガワ ゲンリュウ ノ シゼン ト ブンカ オ ミテ シッテ カンガエテミル : ゲンダイ GP ホウジョウナ ヨシノガワ オ ジゾク カノウ トスル キョウセイ カンキョウ キョウイク ノ イッカン トシテ

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抄録

吉野川は、その流域に豊穣な土地を生み出し、藍作により地域産業の基盤が築かれて発展してきた。 これまでの現代GP体験ゼミでは、吉野川下流域の自然を利用した地域文化の歴史的意義を体験して考 える目的で、吉野川第十堰の改築問題、藍作と食文化、下流域の植生と水生昆虫の生息などを取り上げ てきた。この取組の結果、徳島の文化の基盤が吉野川の自然の思恵を受けて築かれてきたことに関して、 体験を通して考えるきっかけを提供することができた。今回は、吉野川源流の一つである剣山の植物、 動物の生態と山岳信仰を取り上げ、郷土の自然を体験しながら学びを深めるゼミを実施した。その結果、 野生のカモシカや鹿の生息を直接観察することができた。また、鹿の生息域が剣山の稜線近くまで上昇 していることなど、生態系の変動から環境の変異を体験する機会となった。さらに稜線近くに生息して いる鹿が樹木の立ち枯れを起こる原因になっていることを直接目で確かめることが出来た。今回の取組 のような地域の自然をフィールドとした体験型授業の実施は、学生に対して主体的な学びの意義に対す る理解を深めることができることが明らかになった。本稿では、今回の取組の概要を紹介し、その意義 を考察した。

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