急性期病院における入院患者の転倒・転落の現状と今後の課題 -転倒・転落事故報告書の実態調査より-
書誌事項
- タイトル別名
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- The present dilemma of in-patient's falling over in an acute hospital and measures to improve/solve the problem This report is compiled as a consequence of investigations reviewing the actual circumstances surrounding incidents of inpatients falling over in the hospital
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説明
N 病院の転倒・転落発生報告は,インシデント・アクシデントレポートの14%を占めている.本研究では,転倒・転落発生時の患者の状況,要因を調査すると共に,転倒・転落発生後,看護師がどのような予防対策を取っているか調査した.その結果,転倒83名・転落24名中,70歳以上の高齢者が66%を占めていた.また患者の足腰の弱りなどの筋力低下が74%,認識力に問題のある場合が64%,睡眠剤の使用が半数に見られた.看護師の予防対策はナースコールを押すよう指導するが43%と最も多く,次に頻回に訪室するが29%であった.転倒・転落の防止対策を実施するには,看護師のリスクマネージメント力の育成はもちろんのこと,回避行動を取るための患者教育も必要である.また,足腰の弱りなどの筋力低下・認識力・薬物の影響などに対する対策には看護師だけでなく医師,理学療法士,薬剤師など,多職種の専門的アプローチが必要であると思われる.
収録刊行物
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- 徳島赤十字病院医学雑誌
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徳島赤十字病院医学雑誌 15 (1), 139-143, 2010-03-25
徳島赤十字病院
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050564287975194880
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- NII論文ID
- 120004978767
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- ISSN
- 13469878
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- departmental bulletin paper
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- データソース種別
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- IRDB
- CiNii Articles