駿河湾深層水取水施設において混入採取されたニュウドウカジカ

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  • スルガワン シンソウ ミズトリスイ シセツ ニ オイテ コンニュウ サイシュ サレタ ニュウドウカジカ

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説明

2004年8月19日,同年12月1日,2006年5月6日に,駿河湾の水深687m用から取水している海洋深層水取水装置に混入採取されたカサゴ目魚類3個体について種を検索し,顎,鰭,側線等の形態的特徴から亜寒帯に生息するニュウドウカジカと同定した。採取個体は全長319~352mm,体重947~1,211gで,体型は頭部が丸くて大きいオタマジャクシ型,体色は全体的に灰色であった。駿河湾における本種の採取事例はなく,本報告が駿河湾における初記録となる。今回,水深687m取水の深層水から亜寒帯系の魚種が採取されたことから,その水深帯は亜寒帯系由来の深層水であることを裏付けるものと考えられた。海洋深層水を利用して飼育を試みたところ,本種の生存日数は,5~126日であった。

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