異性体ソフトウェア群のバイナリ生成・管理手法に関する提案

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  • A Method of Generating and Managing Execution Files for Isomeric Softwares

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抄録

X端末用ソフトウェア(X端末ソフト)に代表される組込み機器用ソフトウェアにおいては, 複数の機種への対応やユーザからの要求などにより, 主要機能が同じで対応機種, 機能の異なる実行ファイル(バイナリ)が多数必要となる. よって, ソースプログラム(ソース)とバイナリの管理やディスク資源の有効活用のためには, ソースとバイナリとの密接なバージョン管理が必要となる. 臼田らは, X端末ソフトに代表されるソフトウェアとして異性体ソフトウェア群の慨念を提案し, ソース管理に RCS を用いることでソースの統ー化を行う手法を提案した. しかし, ソース管理を行うことで, 単一のソースから対応機種, 機能の異なるバイナリが複数生成されるため, 多数のバイナリの管理が必要となる. また, 機種や機能の間に依存関係, 排他関係などの制約がある場合, 従来のバイナリ生成手法をそのまま適用することは困難である. 本研究では, この問題を解決するため, 異性体ソフトウェア群のバイナリ生成, 管理を行う上での問題点を明確にし, 制約に基づくバイナリ生成手法と, ソースのバージョン管理と密接に結び付いたバイナリ管埋手法を提案する.

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