臓器存在尤度アトラスとグラフカットを用いた腹部3次元CT像からの臓器領域抽出

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タイトル別名
  • ゾウキ ソンザイ ユウド アトラス ト グラフカット オ モチイタ フクブ 3ジゲン CTゾウ カラ ノ ゾウキ リョウイキ チュウシュツ
  • Organ segmentation from 3D abdominal CT images using likelihood atlas of organ existence and graph cut

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抄録

本稿では腹部3次元CT像からの臓器領域抽出手法を提案する.本手法ではCT画像間で臓器存在尤度アトラスを用いて抽出を行う.この際,単一の臓器存在尤度アトラスを用いるのではなく,複数の臓器存在尤度アトラスを選択的に用いる.具体的には,まず,画像間類似度に基づき画像のクラスタリングを行う.各クラスタの平均画像を作成し,平均画像上での臓器存在尤度アトラスの構築を行う.入力画像が与えられた際には平均画像との画像間類似度が最大となる臓器存在尤度アトラスを用いて抽出を行う.選択された臓器存在尤度アトラスと入力画像からMAP推定により粗抽出を行い,最後に,粗抽出結果を基にグラフカットを用いて精密抽出を行う.腹部CT像100例に対して実験を行い,平均一致度は肝臓88.6%,肺臓73.9%,膵臓42.0%,腎臓79.8%であった.

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