北海道周辺沿岸海域において産卵するニシン(Clupea pallasii)のmtDNA情報を用いた集団構造の検討

書誌事項

タイトル別名
  • Population structure of the pacific herring, Clupea pallasii, around Hokkaido Island inferred on the basis of mitochondrial DNA sequences
  • ホッカイドウ シュウヘン エンガン カイイキ ニ オイテ サンラン スル ニシン(Clupea pallasii)ノ mtDNA ジョウホウ オ モチイタ シュウダン コウゾウ ノ ケントウ

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説明

北海道周辺海域に分布するニシンの遺伝的集団構造を詳細に把握するため,北海道の36地点に加え,道外の5地点でニシンの標本を採集し,ミトコンドリアDNA調節領域410塩基の塩基配列を解析した。これらの結果から,北海道周辺で産卵する7集団の存在が示された。特に,特徴的なハプロタイプが検出された苫小牧集団や檜山から津軽海峡に分布する檜山津軽海峡集団の存在を明らかにした。その他,広域性の北海道サハリン系集団,地域性の石狩湾系集団,湖沼性のオホーツク湖沼性集団や道東湖沼性集団,湧洞沼集団が北海道周辺で産卵していることが示された。

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