胸腺上皮細胞の動態 : 胎生期での発生,成体での維持,加齢に伴う退縮

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タイトル別名
  • キョウセン ジョウヒ サイボウ ノ ドウタイ : タイセイキ デ ノ ハッセイ,セイタイ デ ノ イジ,カレイ ニ トモナウ タイシュク

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抄録

胸腺上皮細胞は,非自己に応答し,自己に寛容なT細胞レパトア形成をになう胸腺微小環境を構築する主要な細胞である.胸腺上皮細胞は,それぞれ皮質と髄質の微小環境を構成する胸腺皮質上皮細胞と胸腺髄質上皮細胞に分類され,これらの上皮細胞は,胎生期に,内胚葉由来の上皮共通前駆細胞から分化する.近年,胸腺上皮細胞の分化と維持,および,胸腺退縮における胸腺上皮細胞の変化について,そのメカニズムが明らかにされつつある.そこで本稿では,これらの胸腺上皮細胞の動態について,最新の知見を紹介する.

収録刊行物

  • 炎症と免疫

    炎症と免疫 29 (6), 23-27, 2021-10-20

    先端医学社

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