原油安、日本銀行異次元金融緩和政策、 及び1914-15年世界同時不況(仮説)-現代の銀行と信用に関する諸考察(その五)-

書誌事項

タイトル別名
  • 原油安、日本銀行異次元金融緩和政策、及び2014-15年世界同時不況(仮説) : 現代の銀行と信用に関する諸考察(その5)
  • ゲンユアン 、 ニホン ギンコウイジゲン キンユウ カンワ セイサク 、 オヨビ 2014-15ネン セカイ ドウジ フキョウ(カセツ) : ゲンダイ ノ ギンコウ ト シンヨウ ニ カンスル ショ コウサツ(ソノ 5)
  • Fall of crud oil price, Bold easy monetary policy of Bank of Japan, and Simultaneous recession over world-wide economy in 2014-15(hypothesis)

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説明

私は本稿(1)において次の3つの論題を考察し、また一つの新しい仮説を提示する。第1。私は前稿(2)において2014年世界同時不況(仮説)を提示したが、この仮説は2014年度末の時点でどこまで証明できるのか、あるいはできないのか。これが第1の論題である。第2。2014年後半に発生した原油価格の急落が日本のような石油消費国側の国民経済に及ぼす影響とはどのようなものとして理解できるのか。これが第2の論題である。第3。日本銀行は2%インフレ目標値の達成を最優先する異次元金融緩和政策を実施しているが、この政策の効果、副作用、弊害とはどういうものであるのか。これが第3の論題である。最後に残された課題を提示しておきたい。私の判断では、2015年世界経済論議のもっとも重要な論点の一つは、2015年中に「逆オイルショック」の発生可能性はあるのか、また世界各国における同時的な生産の大幅な収縮の発生可能性、すなわち世界同時不況の発生可能性の現実性への展開はあるのかどうか、というものである。私は、現実の世界経済の探究作業を進めるうえで、この世界同時不況の発生可能性論こそ有用な仮説と考えている。そこで、改めて、2015年世界同時不況(仮説)、あるいは14年と15年を有意味に連続した期間としたうえで立てられる2014-15年世界同時不況(仮説)を提起しておくことにする。

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