水稲の生産性におよぼすタイヌビエの影響(農学部門)

書誌事項

タイトル別名
  • 水稲の生産性におよぼすタイヌビエの影響
  • スイトウ ノ セイサンセイ ニ オヨボス タイヌビエ ノ エイキョウ
  • Influence of barnyardgrass (Echinochloa crusgalli BEAUV. var. oryzicola OHWI) on the productivity of paddy rice (Agriculture)

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説明

水稲の生産性におよぼすタイヌビエの影響をみるために, タイヌビエの発生時期や生育期間を人為的に変化させて検討した。すなわち, 熟期の異なる水稲2品種の種々の生育時期にタイヌビエを混植あるいは除草することによって, タイヌビエとの競争による水稲の減収要因を生長解析によって分析した。その結果, いずれの競争区においても水稲の収量は単植区よりも減少し, 両植物の競争期間が長いほど, また, この競争が生起する生育時期が早いほど減収率は大きかった。この収量減を収量構成要素の面よりみれば, 1穂重の減少によるよりも, むしろ穂数減に起因するところが大きく, さらに, 水稲の乾物生産性の面から分析すれば, 生育初期におけるNARと出穂期以後におけるCGRの低下によるものと推察された。一方, 水稲品種の早晩性よりみた場合, タイヌビエの影響は晩生品種におけるよりも早生品種においてかなり大きくあらわれた。

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