ウダイカンバ二次林での間伐効果と樹冠衰退

書誌事項

タイトル別名
  • ウダイカンバ 2ジリン デ ノ カンバツ コウカ ト ジュカン スイタイ
公開日
2002-03
資源種別
journal article
公開者
北海道立林業試験場

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説明

林齢約70年生の山火再生林由来のウダイカンバ二次林に対して実施した間伐の15年後における効果と、樹冠衰退木の発生状況について調査した。間伐試験は、材積間伐率で、弱度間伐(10.2%)、中度間伐(25.5%)、強度間伐(46.8%)の3段階の強度で実施した。 林分純成長量は、間伐前(1971~1983年)に比べて、間伐後(1985~1999年)の方が小さがった。枯損量は間伐前後でそれほど変わらず、粗成長量が小さくなった。間伐後の直径成長量は強度間伐区で最も大きかったが、年平均成長量は0.14cmと小さかった。枯死木の発生数が間伐により減少したにもかかわらず、枯損量が間伐前後で変わらないのは、間伐後に平均直径以上の個体の枯死が増えたためだと考えられた。 これらのことから、林齢約70年生のウダイカンパ二次林へ対する間伐効果は小さいと考えられた。 本林分では、1999年の調査時にウダイカンパの枝が梢端部から枯れてゆく樹冠部の衰退が観察された。樹冠衰退木は、全体の8割を占めた。樹冠衰退木の発生頻度は、間伐強度と無関係であった。樹冠衰退木の直径成長量の低下は、間伐年以前より現れており、1985~1999年の間に明瞭になった。樹冠衰退の発生原因は明らかではないが、現時点で樹冠の衰退が顕在化している個体は、症状が現れる以前より成長量が低下していることから、樹冠の衰退を引き起こすような条件(病虫害、気象害など)により、成長量の小さい個体から衰退が発現したものと推測される。

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