テンサイ一代雑種の収量形質に関する遺伝解析(1) : 自殖性O型系統における根重及び根中糖分に関する片側ダイアレル分析
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説明
テンサイ日殖系統を用いてF1における収量性に対する片側ダイアレル分析を行い、遺伝パラメータを算出した。根重、根中糖分及びカリウム含量に関しては、エピスタシスの影響は認められず、相加・優性遺伝モデルが適合した。 根重は、優性効果が高く、超優性が発現し、狭義の遺伝率は42%であった。一方、根中糖分及びカリウム含量は優性効果は低く、逆に相加効果が非常に高く、狭義の遺伝率はそれぞれ、92%及び90%と極高かった。しかし、アミノ体窒素及びナトリウムでは、エピスタシスの影響や、原集団のヘテロ性と考えられる要因により、相加・優性モデルの適用が困難な形質であった。 これらの結果から、収量性改良に対しては、根中糖分を主眼とした個体選抜の後に、組合せ能力から根重を評価し、一代雑種種子親系統の育成を図ることが有効と考えられた。
収録刊行物
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- てん菜研究会報 = Proceedings of the Sugar Beet Research Association
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てん菜研究会報 = Proceedings of the Sugar Beet Research Association (43), 13-19, 2002-07
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763598570880
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- ISSN
- 09121048
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- 本文言語コード
- ja
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- 資料種別
- journal article
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- データソース種別
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- IRDB