超急速ガラス化保存した牛雌雄判別胚の移植受胎率

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  • チョウキュウソク ガラスカ ホゾン シタ ギュウ シユウ ハンベツハイ ノ イショク ジュタイリツ

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牛雌雄判別胚(判別胚)の利用拡大を図る上で受胎率が障壁となっている。これを改善するため、判別胚における高い生存性が確認された超急速ガラス化法による保存胚を移植し、受胎率の調査と実用化について検討した。1.超急速ガラス化保存胚の移植受胎率は65.4%であり、新鮮胚移植した場合の55.6%と同等であった。2.受胎率に影響を及ぼす要因を検討した結果、受胚牛の産歴の有無や胚の発育ステージ、加温後の培養時間、胚輪郭の明瞭さでは、それぞれ有意差は認められなかった。以上の結果から、本手法による超急速ガラス化法は、判別胚に極めて有効な保存方法であり、移植受胎率を向上させることが確認された。今後、本技術の利用により牛の雌雄産み分けが広く普及するものと思われた。

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