キャンパス内の不正アクセスポイントを無線フレームの復号なく検出する手法

書誌事項

タイトル別名
  • A Method to Detect Rogue Access Points in a Campus without Decrypting WLAN Frames

この論文をさがす

抄録

大学に無線LAN アクセスポイント(以下,AP と呼ぶ)を導入するに当り,許可を得ず接続されたAP や正規のAP を装ったAP 等の不正AP に関するセキュリティ上の課題が存在する.大学では,全学としてのネットワーク管理者(以下,全学ネットワーク管理者と呼ぶ)だけでなく,各サブネットワークごとに管理者を指定していることが多く,ネットワーク全体を把握している管理者が存在しない可能性がある.本論文では,全学ネットワーク管理者の視点で,サブネットワーク管理者との連携を追加で要することなく,検査対象AP のキャンパスネットワークへの接続の有無を判断することにより不正AP を検出する手法について提案する.提案手法では,Windows やAndroid 等のOS に導入されている,Captive Portal Detection(以下,CPD と呼ぶ)を利用する.キャンパスネットワークの上流と無線LAN 通信区間の二箇所におけるCPD 用HTTP 通信の時間差から,検査対象AP のキャンパスネットワークへの接続を確認する.なお,本手法では無線LAN での通信において,WPA2 等の復号を行わず推定している.評価実験では,提案手法によりネットワーク上流から見た各サブネットワークのIP アドレスと無線LAN クライアントが接続したAP の紐付けが可能であることを確認した.

収録刊行物

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ