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『月草』における改稿の意図 : 「逍遥子の諸評語」における異同をめぐって

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Abstract

鴎外の評論集『月草』に初出との異同が相当数存在することは、広く知られており、これについては岩波版全集の校異によって容易に確認することができる。ところが、こうした改稿の意図については、意外なことにほとんど論じられていない。『月草』全般の改稿意図を知ることは、それはいわば『柵草紙』時代の鴎外と『めさまし草』時代の鴎外の違いを知ることに通じ、鴎外の批評意識の変化を知る上できわめて重要である。本稿では、『月草』冒頭論文「逍遙子の諸評語」に見られる初出との異同に注目し、改稿意図を探った。その結果、鴎外のハルトマン美学に対する認識の変化が存在することが想定できた。すなわち、「類想」、「個想」、「小天地想」の美の階級は、初出時では価値的階級に過ぎなかったのに対し、改稿時には、歴史的な芸術の発展段階を示すものとして認識されるようになっていたと考えられる。

identifier:KG000500000346

Journal

  • 京都語文

    京都語文 5 50-61, 2000-03-31

    佛教大学国語国文学会

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