ワイヤーライン工法による軟岩コア採取技術の高度化

書誌事項

タイトル別名
  • Extending Wire-Line Core Drilling Method for Soft Rocks
  • ワイヤーライン工法による軟岩コア採取技術の高度化 : 掘削ツールスの開発と北海道幌延地域の沿岸域における掘削
  • ワイヤーライン コウホウ ニ ヨル ナンガン コア サイシュ ギジュツ ノ コウドカ : クッサク ツールス ノ カイハツ ト ホッカイドウ ホロノベ チイキ ノ エンガンイキ ニ オケル クッサク
  • -Technological Development of Drilling tools and Applicable Drilling in Coastal Zones at Horonobe, Hokkaido-
  • ―掘削ツールスの開発と北海道幌延地域の沿岸域における掘削―

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説明

わが国の沿岸域の地下には軟質な地層が広く分布し,それらを対象とした調査掘削には課題が多い.深度200mを超える大深度の調査掘削では,作業能率の高いワイヤーライン工法が一般に採用される.しかし,ワイヤーライン工法は,掘削径とツールスとの間隔が普通工法よりも狭いため,掘進時に送水圧を過剰に上昇させ,軟質な地層のコア採取率の低下を招く可能性がある.そこで,われわれは,標準仕様より掘削径を大きくしたワイヤーライン掘削ツールス,および速やかな孔底崩壊物の除去や確実なコア採取のためワイヤーライン式シングルコアチューブを開発した.開発したツールスを使用した掘削の結果,送水圧の過剰な上昇は認められず,大きな孔内事故もなく作業能率を維持し,良質かつ高いコア採取率が実現できた.

収録刊行物

  • 応用地質

    応用地質 53 (2), 80-88, 2012

    一般社団法人 日本応用地質学会

参考文献 (27)*注記

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