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The effect of micro-pulsed electricity on the experimental tooth movement

DOI

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Other Title
  • 微小パルス波電流の実験的歯の移動への影響 (大阪歯科大学大学院歯学研究科博士論文内容要旨および論文審査結果要旨)

Abstract

本研究の目的は, 歯の表面に用いた微小パルス波電流が効率的な歯槽骨のリモデリングを起こし, さらに歯の移動量を増加させることができるかどうかを検討することである. 28頭のネコを用い, 上顎左右犬歯に60gの遠心方向への力を加え, 左側犬歯は, 実験歯として, 6V, 10μA, 1Hzの電圧を歯の表面に1日-14日間加えた. 一方, 右側上顎犬歯は対照歯として, 電圧はかけなかった. 歯の移動量および歯周組織の変化について検索し, 以下の結論を得た. 1) 歯の表面に加えた電圧は, その歯周組織にまで影響をおよぼした. 2) 歯の表面に微小パルス波電流を適用して歯を移動すると, 移動は促進した. 3) 微小パルス波電流を用いて歯を移動することにより, 矯正力を単独で使用したときよりも, 牽引側に添加される骨の出現範囲は広く, またその骨の量も多くなり, それは時間の経過とともに増加した. 4) 微小パルス波電流は, 牽引側において歯槽骨付近の造骨細胞の数を増加させた. 5) 微小パルス波電流は, 圧迫側において歯根膜領域の酒石酸抵抗性酸フォスファターゼ染色陽性の単核および多核細胞の出現を促進した. 以上の結果より微小パルス波電流は, 歯槽骨の効率的なリモデリングを起こす要因のひとつになり得ることが判明し, さらに, 歯の移動量を増加させることが示唆された. 骨の改造機構に関与する物理的要因の一つに電流の作用があげられる. 著者は, これらの要因に着目して, マイクロパルス波電流が歯の移動に際して, とくに歯槽骨の改造機構に効果があるかどうかを検索する目的で本実験を行い, 歯槽骨の効果的な変化を明らかにしている. 実験に微小パルス波電流を用いた理由は, 人体の動態はすべて持続的なものではなく, 断続的なリズムで行われていることによる. 微小パルス波電流を与えて歯の移動を行い, 実験群と対照群を比較検討した結果, 歯の移動距離の測定では, 実験群には対照群に比較して明らかに差が認められ, とくに7日目以降に有意差を認めている. 新生骨面積の測定においても, 7日目以降に著しい差を認め, 牽引側の組織変化では, 4日目から造骨細胞数の増加がみられ, 7日目, 14日目と著明に増加して新生骨の区分の増加が顕著になることを明らかにしている. また, 圧迫側の組織変化についても, 実験群の方が多核および単核細胞が多数出現し, 活発な骨吸収が起こることを認め, 歯槽骨の効果的な改造機構を明らかにした. 以上の結果から, 歯の表面に加えた微小パルス波電流はその歯周組織にまで影響を及ぼし, 電気環境を変化させて歯の移動に対する効果的な歯槽骨の改造機構を促進させることを証明した点において, 本論文は歯学博士の学位を授与するに値すると判定した.

Journal

  • Shikaigaku

    Shikaigaku 53 (3), g91-g92, 1990

    Osaka Odontological Society

Details

  • CRID
    1390001204209887232
  • NII Article ID
    110001723370
  • DOI
    10.18905/shikaigaku.53.3_g91
  • ISSN
    2189647X
    00306150
  • Text Lang
    ja
  • Data Source
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • Abstract License Flag
    Disallowed

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