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- 宮崎 忠昭
- 北海道大学 遺伝子病制御研究所プロバイオティクス・イムノロジー研究部門
書誌事項
- タイトル別名
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- Chinese herbal medicines to inhibit the replication of influenza viruses
- インフルエンザウイルス ノ ゾウショク ヨクセイ コウカ オ ユウスル カンポウヤク セイブン
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説明
毎年,季節性インフルエンザが流行し,高齢者,乳幼児,妊婦,および慢性疾患患者がインフルエンザを発症した場合は,急性脳症や肺炎などを合併し死亡するケースも報告されている.さらに,今後,病原性の高いインフルエンザウイルスや薬剤耐性ウイルスが出現し,それらの感染拡大の可能性があるため,効果的なワクチンや治療薬を早急に開発する必要がある.生体で産生されるインターフェロンは抗ウイルス効果を有するが,我々は,これまでに,インフルエンザAウイルスのRNAポリメラーゼがIPS-1(interferon-beta promoter stimulator 1)に直接会合し,インターフェロンの産生誘導を阻害すること,また,RNAポリメラーゼのサブユニットであるPB2にSiva-1というアポトーシス誘導分子が会合し,カスパーゼの活性化を介してウイルスの増殖を制御することを明らかにした.今回,インフルエンザウイルスの増殖を阻害する物質を探索した結果,漢方薬である銀翹散(ぎんぎょうさん)と麻黄湯(まおうとう)の成分がインフルエンザウイルスのプラーク形成阻害作用を示し,“新型ウイルス”と報道されたA/Narita/1/2009株やA/Kadoma/2/2006株に対しても高い阻害効果を示すことを確認した.そこで,銀翹散のエチルアセテート抽出物をさらにメタノール/クロロホルムで抽出した後,シリカゲルカラムで分画した結果,非常に高いプラーク形成阻害活性を有する画分が認められた.また,麻黄湯に関しては,メタノール残渣成分に高い阻害活性が確認されたため,現在,活性成分の分画を進めている.今後,これらの分画成分に含まれる活性物質を分離精製しその構造と薬理活性を明らかにすれば,インフルエンザ治療薬の候補物質となる可能性がある.
収録刊行物
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- 日本薬理学雑誌
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日本薬理学雑誌 140 (2), 62-65, 2012
公益社団法人 日本薬理学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204274495232
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- NII論文ID
- 10030987138
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- NII書誌ID
- AN00198335
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- COI
- 1:CAS:528:DC%2BC38XhtFOrt7fN
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- ISSN
- 13478397
- 00155691
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- NDL書誌ID
- 023911444
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- PubMed
- 22878568
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- PubMed
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可