VIDEO映像を用いた刷掃行為の系列に関するマイクロスリップの観察

  • 下岡 正八
    日本歯科大学新潟歯学部小児歯科学講座臨床科学系顎口腔成長発達学小児口腔行動科学
  • 三瓶 伸也
    日本歯科大学新潟歯学部小児歯科学講座臨床科学系顎口腔成長発達学小児口腔行動科学
  • 村上 和也
    日本歯科大学新潟歯学部附属病院小児歯科
  • 島田 路征
    日本歯科大学新潟歯学部附属病院小児歯科
  • 馬場 宏俊
    日本歯科大学新潟歯学部小児歯科学講座臨床科学系顎口腔成長発達学小児口腔行動科学

書誌事項

タイトル別名
  • Observation of microslips in series of actions for toothbrushing through use of video images-Comparison between elementary school children and junior college students-
  • Comparison between elementary school children and junior college students

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抄録

著者らは, ヒトの日常行動の中で, 毎日行われている刷掃に関しGibsonのアフォーダンス理論の「持続」と「変化」という性質について小学生と短大生について比較検討し, 2-3の知見を得たので報告する.<BR>刷掃の最初に行う「ハブラシに歯磨剤をつける」という行動には, どのような流れで行為が行われているのか, 行為と行為を結ぶ微細な調整運動であるマイクロスリップに着目し行動を撮影したVTRより, 機器のスローモーション機能を用いてミクロの単位で分析検討し, 以下の結論を得た.<BR>1.66msec-198msec (1Frame-33msec) の躊躇であるマイクロスリップは, 肉眼で見落とす可能性があった.<BR>2.231msec-1858msec (1Frame-33msec) の躊躇であるマイクロスリップは, 肉眼で容易に知覚できることが示唆された.<BR>3.マイクロスリップを観察したことで, 歯ブラシと歯磨剤に触れる前の「pre-shape」の存在が小学生と短大生両方に明らかになった.<BR>4.歯ブラシと歯磨剤の数が1本つつから複数 (TYPE1→2, 3, 4) になることにより, 小学生と短大生ともにマイクロスリップ発現回数が増加した.<BR>5.マイクロスリップの発現平均回数に小学生と短大生における年代的な差は認められなかった.

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参考文献 (19)*注記

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