シアニン系新規合成試薬を用いる陰イオン界面活性剤の定量

書誌事項

タイトル別名
  • Determination of anionic surfactants using newly synthesized n-dialkyl-2,2'-thiacyanine dyes
  • シアニンケイ シンキ ゴウセイ シヤク オ モチイル インイオン カイメン カッセイザイ ノ テイリョウ

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抄録

水溶液一相系でイオン会合反応を利用する陰イオン界面活性剤直接定量のための陽イオン性染料を新規に合成した.基本骨格はシアニンとし,二つのNに炭素数の異なるn -アルキル鎖を導入した四級塩染料を合成した.アルキル鎖の炭素数4と6のものは新規合成化合物であり,pKaを求めた.炭素数2と3の市販品と合成した陽イオン試薬を用い,吸光光度法により陰イオン界面活性剤(DBS)との最適反応条件を検討した.3,3'-ジヘキシル-2,2'-チアシアニン(DHT,C6の試薬)を用いて,10-6 MオーダーのDBSを定量することができ,検出下限は4×10-7 Mであった.また,疎水性相互作用により,非イオン性界面活性剤,陽イオン界面活性剤とも反応することが分かり,DHTとのイオン会合定数を求めた.<br>

収録刊行物

  • 分析化学

    分析化学 53 (9), 919-923, 2004

    公益社団法人 日本分析化学会

参考文献 (25)*注記

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