書誌事項
- タイトル別名
-
- Pathology of Meningeal Tumors
この論文をさがす
抄録
髄膜からは多種多様の病変が生じる.髄膜腫は脳神経外科領域において最もよく遭遇する髄膜性腫瘍である.過去数十年にわたり髄膜腫に対する組織学的分類が検討されてきたが, 2000年に改訂されたWHO分類では新しい診断指針が示された.ほとんどの髄膜腫は良性であり, WHO分類のgrade (G) Iに相当する.その一部には悪性の髄膜腫があり, それらをG IIあるいはGIIIとし, 良性の髄膜腫と区別している.明細胞髄膜腫, 脊索腫様髄膜腫, 異型性髄膜腫はGIIで, 術後再発する可能性が高い.乳頭状髄膜腫, ラブドイド髄膜腫, 退形成性髄膜腫はGIIIで, 脳への浸潤や転移も認められ, 全摘したと考えられても再発する危険性がきわめて高い.髄膜性腫瘍の術後には摘出標本の詳細な分類とKi-67標識率の検討が必須である.
収録刊行物
-
- Japanese Journal of Neurosurgery
-
Japanese Journal of Neurosurgery 14 (12), 761-771, 2005
日本脳神経外科コングレス
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001204407760000
-
- NII論文ID
- 110004050253
-
- NII書誌ID
- AN10380506
-
- ISSN
- 21873100
- 0917950X
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
- KAKEN
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可