重症患者の栄養療法に起因する代謝性有害反応

DOI
  • 堤 保夫
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 武川 茉莉子
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 濵口 英佑
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 田中 克哉
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 久米 克佳
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 中屋 豊
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部
  • 堤 理恵
    徳島大学大学院 ヘルスバイオサイエンス研究部

書誌事項

タイトル別名
  • Overfeeding induces protein catabolism and nutritional stress in critical ill patients.
  • エネルギーの過剰投与による筋タンパク異化と栄養ストレス

抄録

【目的】本研究では、エネルギーの過剰投与が筋タンパク異化および栄養ストレスに与える影響について検討した。【対象及び方法】対象は、当院ICUに入室した患者のうち呼吸管理を必要とする患者30名とした。エネルギー消費量を測定し、投与エネルギー量と比較して投与不足となっている群 (U群)、両者がほぼ一致している適正群 (A群)、過剰投与となっている群 (O群) の3群に分け比較検討した。【結果】尿中クレアチニン量による補正尿中3-メチルヒスチジン値及び尿中ノルアドレナリン値はU・A群に有意差はなかったが、O群では有意に増加していた。さらに、尿中3-メチルヒスチジン値と尿中ノルアドレナリン値の間に相関関係が認められた。【結論】エネルギーの過剰投与により筋タンパクの異化が亢進するとともに、ノルアドレナリンの分泌に伴う栄養ストレスが筋タンパク分解を促進させることが明らかとなった。

収録刊行物

  • 静脈経腸栄養

    静脈経腸栄養 28 (6), 1251-1257, 2013

    日本静脈経腸栄養学会

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390001204427337472
  • NII論文ID
    130004487331
  • DOI
    10.11244/jjspen.28.1251
  • ISSN
    18813623
    13444980
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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